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キャビーちゃん2014.12.20

3歳の女の子のキャビーちゃん。
3日前から元気食欲がなく、昨日と今朝、虫を嘔吐したと来院しました。

嘔吐した物を見てみると・・・
虫ではなく異物でした。

この異物ですが・・・
これからの季節に多い消化管内異物なんです。
正体はお歳暮で頂いたハムをしばってある紐なんです。
ハムを切ったときにこの紐をゴミ箱に捨てますが、
ワンちゃんや猫ちゃんがゴミあさりをして丸呑みしてしまうことが時々あります。
今回は嘔吐して胃から食道を通って体外に出てくれましたが、
胃から腸管へ流れてしまった場合、腸管で詰まってしまい腸閉塞を起こしてしまうことがあります。
腸閉塞を起こした場合は開腹手術をして異物を摘出しなくてはいけません。
発見が遅れてしまった場合は死につながることもあります。
ワンちゃんや猫ちゃんは私達以上に鼻がいいのでおいしそうな匂いのついているゴミを間違って食べてしまうことがあります。
これからの季節ハムの紐以外にも、クリスマスのチキンの骨やお正月の鯛の骨など
危険なゴミはたくさんありますので、ゴミ箱や三角コーナーのゴミは確実に処分するように注意してくださいね。

ココちゃん2014.12.18

10歳のコーギーのココちゃんがワクチンの追加接種に来院しました。
元気いっぱいの女の子です。
生き生きしたお顔がかわいいです。

でも・・・
もっとかわいいのはおしり！
だって～～かわいいハートがついてるんだもん。

根尖膿瘍2014.12.17

今日、11歳のダックスのシェーン君の歯石除去と抜歯の手術を行いました。
今月初めごろより右の目の下が腫れて来たと来院されました。

このように眼の下が腫れて膿が出る場合、歯周病による歯の根っこの部分の感染や炎症（根尖膿瘍）によることが多いです。
実際シェーン君も歯石が付着していました。
ただよく見ると、第4前臼歯が通常より小さく形がいびつであったため
第4前臼歯が欠けてしまった事（平板破折）により歯の神経が露出し感染を起こしたために根尖膿瘍を起こしたと思われます。

歯石を除去した第4前臼歯です。
歯が欠けて穴が開いて露髄しているのが確認されました。

また左側の歯も歯石が付着しており
その歯石を除去すると右と同様に歯が欠けて露髄していました。

こちらは健康な歯の写真です。
上の写真の歯と比べ大きく立派な歯があります。

ジェーン君のように歯が割れてしまい根尖膿瘍を起こしてしまった歯は温存することが難しいので抜歯をします。
抜歯後は歯肉を縫合し手術は終了です。

これで眼の下の膿瘍が治癒します。
ただなぜこのように左右ともとても大切な第４前臼歯が破折してしまったかが問題です。
飼い主さんによくお話を聞くと、歯に良いからとペットショップで牛の蹄を勧められ噛ませていたそうです。
あ～～～原因は・・・これです。
蹄はとても堅いの歯のほうが負けてしまい歯が欠けてしまうことがよくあります。
また硬質プラスチック製のデンタル製品も売られているのを見ることがありますが、これも歯がかけてしまうことがありますので絶対に噛ませないでください。
デンタルケアーの基本はブラッシングです。
一番磨いて欲しいのは歯と歯肉の境の歯周ポケットです。
ガムやガーゼももちろん歯周病の予防にはなるのですが・・・
ガムやガーゼでは歯周ポケットを磨くことができません。あくまで補助的な役割と思ってください。
せっかく良かれと思って噛ませてあげた蹄でとても大切な歯を失ってしまうことがないように・・・
硬すぎるおもちゃやガムは決して与えないでくださいね。
ペットショップで販売されている商品でも害になるものがあるってこと忘れないでください。

信貴山2014.12.16

14日(日）に今年も信貴山にお参りに行ってきました。
1年間無事に過ごせたことへのお礼と
今年1年間に残念ながら亡くなってしまったワンちゃんや猫ちゃんの慰霊と供養をしてきました。
14日はとても寒く朝起きたら雪が積もり屋根が白くなっており
また時々雪がちらついたりしており信貴山は大丈夫かとても心配でしたが、
この日しか空いている日もないので、とっても厚着をして出かけました。
葛城山の周辺は雪が結構降っておりとても心配しましたが、信貴山は雪はありませんでしたが・・・
すっごく寒かったです。

紅葉もまだ少し残っておりきれいです。
今年は・・・いや今年も紅葉狩り行ってないですね。

供養のお経を上げてもらっている間、今年治療させていただいたワンちゃんや猫ちゃんのことをいろいろ思い出していました。
命ある動物なので亡くなってしまうということは自然のことなのですが、
どのような亡くなり方をしたか、またその時私たちはどのように接してどのように対応していたか？
そして飼い主さんへの説明や心のケアーは適切であったかなど・・・
毎年、反省し少しでも来年に活かせる事ができるようにと思っています。
信貴山にも自由猫がたくさんいるそうです。
数が増えてしまうと困るので去勢してくれてました。
首輪を付けた状態で信貴山に捨てられていたそうですが
今はとても人懐こい猫ちゃんです。
みんなに大切に育ててもらっているんでしょうね。
全てのワンちゃん猫ちゃんが健やかに過ごすことができますように・・・