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ヘビ咬傷2018.7.27
昨夜、10歳のミックス犬のハチ君が顔が腫れていると来院しました。
昨夜堤防を散歩していて急に痛がり、頭に血がついており、あごの下が腫れてきたとのことです。
なにか害虫による咬傷が疑われます。
ハチ君は日ごろから堤防でヘビを見つけては捕まえて振り回していたそうです。
日ごろ捕まえていたヘビは毒をもっていないヘビだったが
昨日捕まえたヘビはマムシなどの毒蛇だった可能性があります。
マムシのヘビ毒には血液毒性、血管毒性、および壊死毒性があり、
低血圧や出血、局所の浮腫が生じます。
また時間の経過とともに牙痕周囲の皮膚が広範囲に壊死を起こしていきます。
治療はヘビ毒によりショックを起こしている時はショックの治療を行い
その他に抗生剤や鎮痛剤の投与を行います。
また抗炎症や過敏反応軽減のためにステロイドの投与を行います。
急性期を乗り切った後、もし皮膚が壊死を起こしてくるようならば壊死組織の切除と皮膚弁形成手術が必要になります。
ハチ君は今朝に比べると顔の腫れも少し収まりつつあります。
しかしまだまだ痛みもあるし皮膚の壊死がどのくらい起こるかわからないので
まだ安心と言える状態ではありません。
マムシの咬傷で死亡することは比較的少ないですが、体幹部を咬まれていたり、咬まれたワンちゃんが小型犬だった場合は死亡することもあります。
散歩の途中に草むらに入ったりしないように注意をしてください。
CHAMP君2018.7.6
日本各地で大雨で被害が出ていますが皆様のところは大丈夫でしょうか?
橋本市は幸い今のところ大きな被害もなく、避難勧告なども出ておらず
このまま何事もなく雨が早く止んでほしいと思っています。
こんな雨ですが・・・・
CHAMP君はどこ吹く風
すやすやお昼寝です。
なんかとっても人間ぽい寝方です。
枕してるよ~~~(笑)
気楽でええなぁ・・・・
なんの心配事もないんやろうなぁ
ディオちゃん2018.7.3
今日は9歳のトイプードルのディオちゃんの歯石除去・抜歯の手術がありました。
ディオちゃんはいつも歯磨きをしてもらているので
歯周病も軽度~中程度だろうと思っていました。
術前の状態です。
ただいつも歯磨きをしてもらっているわりには口臭が強くありました。
麻酔がかかり安定したところでレントゲンを撮影して・・・
歯周病があまりにも進行しているのをみてとても驚きました。
左右とも下顎の第1後臼歯の根を支えている歯槽骨が完全に吸収されて無くなっており
いつ下顎の骨折を起こしてもおかしくない状態になっていました。
また左下の犬歯は動揺していました。
レントゲンを見たとたん・・・院長と2人、冷や汗が出る思いがし・・・
見なかったことにしたい気分になりました。
歯石を除去した後、問題の歯の抜歯を行いました。
2本根の歯なので分割をして1本根にしてから抜歯を行います。
抜歯を行う際には過度な力を入れないようにして下顎骨に負担がかからないよう優しく抜歯を行い
抜歯を行った部分には人工骨を注入し縫合をしました。
人工骨がしっかりと骨化するまではウェットフードもしくはドライフードをふやかして与えてもらいます。
もちろん硬いガムやおもちゃはやめてもらいます。
1週間後、歯肉の縫合部の検診に来院してもらい状態がいいようなら歯磨きを開始してもらいます。
歯磨きをしていても重度の歯周病を起こすことがあります。
歯と歯茎の境目、歯周ポケットを歯ブラシでしっかりと丁寧に歯磨きをしてあげてください。