和歌山県橋本市 病気や予防、トリミングサロンの専門病院

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ブログ

乳腺腫瘍2018.4.10

同じ手術というのはけっこう続くもので

昨日と今日、2日連続で乳腺腫瘍の摘出手術がありました。

 

昨日は9歳7か月のミニチュアダックスのらんちゃんです。

3月1日にワクチン接種に来院時に乳腺腫瘍があることに気付きました。

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右の第2乳頭から第5乳頭にかけて2~3センチの腫瘍が3個あったので

第2乳頭から第5乳頭まで摘出をしました。

 

今日は11歳8か月のマルチーズのもこちゃん

昨年12月ごろより乳腺腫瘍が急に大きくなったと2月2日に来院しました。

モコちゃんが来院した時にはすでに腫瘍はかなり大きく少し自潰をしていました。

また術前検査では副腎皮質機能亢進症も併発していることが分かりました。

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右の第1~第2乳頭間に7㎝の大きな腫瘍があり、腫瘍の中には60mlの液体が貯留していました。

(写真は液体除去後の写真です。)

また右の第5乳頭に3㎝腫瘍、左の第4乳頭に4㎝の腫瘍がありました。

 

らんちゃんもモコちゃんも摘出した腫瘍は病理検査に出し良性か悪性の診断

また外科マージンに腫瘍細胞が残っていないか、血管やリンパ管に腫瘍細胞が浸潤して転移していないかを検査します。

 

らんちゃんは筋肉への固着もなくまだ腫瘍も小さかったのでもし悪性の癌だったとしても完全に摘出できていると思います。

しかしモコちゃんは筋肉への固着もあり、腫瘍の自潰もあり悪性の可能性が高くしかも脈管転移もあると思われます。

今後は抗がん剤も視野に入れて治療が必要と思われます。

 

乳腺腫瘍は乳腺に生じる腫瘍です。

メスの犬の腫瘍の50%が乳腺腫瘍で、乳腺腫瘍のうち50%が良性腫瘍、残りの50%が悪性腫瘍(乳癌)と言われています。

良性腫瘍は増殖が遅く転移することはありません。

悪性腫瘍は急速に増殖しリンパ節や他の臓器に転移し死に至ります。

 

乳腺腫瘍の原因は明確ではありませんが女性ホルモンの関連性が高いと言われています。

初回発情前に避妊手術を受けた場合の乳腺腫瘍の発症率は0.05%

初回発情と2回目の発情の間に避妊手術を受けた場合の乳腺腫瘍の発症率は8%

2回目と3回目の発情の間に避妊手術を受けた場合の乳腺腫瘍の発症率は26%です。

早期に避妊手術を実施することにより乳腺腫瘍の発症を抑制することができます。

 

乳腺腫瘍の治療は外科的摘出、化学療法、放射線療法が適応となります。

まだ腫瘍が小さいうちに腫瘍を見つけ手術をおこなえば乳癌でも完治することができるので、

日ごろからしこりがないか、体全体を触ってチェックをすることがとても大切です。

 

モモちゃん2018.4.9

11歳7か月のポメラニアンのモモちゃん

もうすぐ11歳のチワワのランちゃんといつも一緒に生活をしています。

 

ランちゃんは少しおてんばさんでモモちゃんによくちょっかいをかけており

モモちゃんは嫌がってよく逃げ回っているそうです。

 

4月5日もいつものようにモモちゃんとランちゃんは遊んでいたのですが

突然モモちゃんがキャンと鳴いて左足を挙上し3本肢で歩くようになりました。

 

飼主さんはランちゃんに咬まれたと来院されましたが

レントゲン検査の結果、左股関節が脱臼していることが分かりました。

 

すぐに麻酔をかけて脱臼している足をもとの状態に整復し、安静を保つために入院することになりました。

股関節脱臼の整復し5日が経ち、再脱臼を起こすこともなく良好に経過しているので明日退院することになりました。

まだまだ安静が必要なのでケージレストを徹底し、ランちゃんに追っかけまわされないように注意が必要です。

 

股関節脱臼の原因は交通事故や高所からの落下など股関節に大きな力が加わることによりおこる外力性と

生まれつき寛骨臼や大腿骨頭の形状が悪いため僅かな外力やアクシデントで起こる股関節異形成があります。

 

再脱臼を繰り返すようなら手術が必要になります。

予防は股関節に負担をかけないようにフローリングにはカーペットを引くなど滑らないようにしたり、

ボール遊びやフリスビーなど激しい遊びを控えるようにすることです。

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歯石除去2018.4.6

今日も歯石除去手術がありました。

今日のワンちゃんは10歳のミニチュアダックスの女の子です。

 

3月20日に右目の下が腫れて外歯瘻で来院しました。

昨日のモカちゃんは定期的に歯石除去を行っていたので15歳でも歯を抜歯することなくすべての歯を温存することができましたが、

今日のワンちゃんは重度の歯周病のため、ほとんどの歯を抜歯しなくてはいけませんでした。

 

術前の状態

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術後の状態

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今日のワンちゃんは犬歯は温存することができましたが、臼歯はほとんどを抜歯しなくてはいけませんでした。

 

これからは噛み切る、切り裂くということができなくなるので飲み込める大きさの餌を与えてもらいます。

ガムやジャーキーなどは喉につまる可能性がありますので禁止となります。

 

食べるものに制限はありますが、術前の歯周病の痛みからは解放されるので、

ワンちゃん的には快適に生活することができるようになると思います。

 

昨日のモカちゃん、今日のワンちゃんと2頭のワンちゃんの歯石除去を行い

日ごろのデンタルケアーの大切さを痛感いたしました。

 

 

モカちゃん2018.4.5

15歳4か月のミニチュアダックスのメスのモカちゃん

今日は歯石除去手術をしました。

 

モカちゃんの歯石除去手術は3回目です。

1回目は2013年5月 10歳6か月の時、2回目は2015年12月 13歳1か月の時です。

 

まだまだ元気いっぱいのモカちゃんですが15歳4か月なので、次回2年半後は高齢のため麻酔のリスクが高くなるので、

今回が最後の歯石除去手術の予定です。

 

定期的に歯石除去手術を行っているので、歯石は付着し軽度の歯周病はありますが

まだすべての歯があり、今回も抜歯処置は必要ありませんでした。

 

術前の状態

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歯石除去後の状態

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今後はブラッシングをしっかり行い、また口腔内の環境をよくするために口腔内善玉菌のプロバイオティクスを投与して

歯石予防を行い、いつまでも綺麗な歯を維持してくださいね。

そして元気に美味しく食事を食べましょう!!

 

 

 

マット2018.4.3

桜ももう散り始め桜吹雪から葉桜に変わろうとしています。

今日の昼間はとても暖かく、暑いくらいでした。

 

看護師にCHAMP君とアイちゃんのマットをそろそろ冬用から春夏用にしてくださいと言われ

今日、新しいマットを購入してきました。

CHAMPくんは新しいマットを気に入ってくれてすぐに寝てくれました。

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アイちゃんも新しいマットには興味津々ですぐにチェックを入れています。

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新しくなり気持ちよく寝ることができると過保護ママは思っていたのですが・・・

アイちゃん・・・

 

 

 

それはないでしょ!

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