和歌山県橋本市 病気や予防、トリミングサロンの専門病院

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歯の破折2017.2.24

5歳のプードルのココアちゃん

1月の末にトリミングサロンに来店した際に左眼の下が腫れているので一緒に診察もしておいてほしいと言われました。

 

シャンプーをする前に診察をした結果、右目の下の腫れの原因は歯周病とわかりました。

第4前臼歯の根尖膿瘍による外歯瘻です。

 

この外歯瘻を起こした原因は歯の破折です。

ペットショップで歯にいいからと牛の蹄や豚耳や牛皮やプラスティック製のガムなどを勧められ与えていて歯が破折してしまうことが多いです。

 

歯が破折した時の臨床症状は硬いものを噛みたがらない、口に物を入れることを嫌がる、片側だけで物を噛むようになる、口の周りをなめる、過剰なよだれです。

 

歯が破折をし根尖膿瘍を起こしてしまった歯は保存修復は不可能で抜歯を行わなくてはいけません。

ココアちゃんも麻酔をかけて歯石除去と抜歯手術を行いました。

 

術前の状態です。

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破折した第4前臼歯

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歯石を除去した状態

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抜歯後の状態

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歯石除去・抜歯後の状態

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歯にいいからと思い与えているデンタル商品、

ペットショップで販売している物すべてが歯にいいものとは限りません。

ココアちゃんのように歯を破折しないように注意をしてください。

 

デンタルケアーの基本は・・・ブラッシングです。

 

 

おしりまわり洗浄液2017.2.21

人間同様ペットも長寿になっております。

いつまでも元気で長生きが理想ですが、ワンちゃんも介護が必要になる場合があります。

介護が必要となったとき問題となるのが排泄です。

 

人間と違い被毛に覆われているワンちゃんは排泄物で被毛が汚れてしまった時のケアーは大変です。

排泄物や唾液、分泌物の汚れは悪臭の原因になります。

 

今回ユニ・チャームから発売になった「おしりまわり洗浄液」は薄めて使う濃縮タイプで経済的です。

しかも希釈ボトルがセットされてますので便利です。

また天然ひまわり由来の石鹸でやさしく汚れを落とし、使用後のすすぎの必要がありません。

ヒアルロン酸配合でお肌に優しくできています。

またカキタンニン消臭剤を配合し臭いのケアーもしてくれます。

 

実際使用してみましたが洗浄液ワンプッシュ(3.5ml)を300mlのぬるま湯で希釈して使用。

ボトルには数個の穴が開いているのでシャワーのように出てくるので汚れが流しやすいです。

またさわやかな石鹸の匂いで洗浄後もいいか香りがしていました。

なかなかいい使用感です。

 

介護が必要なワンちゃんだけでなく、長毛で便がおしりまわりにつきやすい健康なワンちゃんでももちろん使用できます。

ボトル付き 税込みで¥2,786-です。

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CAP君&CHAMP君2017.2.18

久しぶりの2ショット

CAP君とCHAMP君です。

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こうしてみるとCAP君、随分とおじいちゃんになったなぁ。

白髪も出てきたし座り方が足痛そうな座り方。

1か月効果が持続する鎮痛剤や関節のサプリ飲んでるけど・・・

歳にはかなわんなぁ・・・

はなちゃん2017.2.15

13歳5か月のメスのダックスのはなちゃん

2014年8月に非再生性免疫介在性貧血を発症しステロイドの投薬により治癒していました。

その後は元気にしていたのですが・・・

2016年10月に子宮蓄膿症を発症。

この時かなり状態は悪かったのですが手術を行ない子宮蓄膿症は完治しました。

 

ただ子宮蓄膿症が治った後も急性炎症の時に上昇するCRPが高値を示し貧血が改善しませんでした。

検査の結果また非再生性免役介在性貧血(NRIMA)が再発していました。

 

NRIMAは骨髄の中で赤血球系の前駆細胞が自己抗体やリンパ球やNK細胞により免疫学的に破壊されてしまう病気です。

異常な免疫を抑えるため免疫抑制剤やステロイドの投薬を行い経過を観察していました。

 

再発の場合、前回の治療では効果がないことが多いので今回は初めからがっつり免疫抑制剤を処方していましたが

CRPは低下し正常になっても貧血の改善が見られず徐々に貧血が進行していきました。

 

免疫抑制剤を変更したり用量を変えたりしていたのですが14日、急に症状が悪化し貧血が重篤になり危機的状態になりました。

飼主さんにこのままでは2~3日うちに死亡してしまう可能性があることをお伝えし、

この状態を脱するには輸血とほかの免疫抑制剤の投与が必要と提案をさせていただき、ご理解をいただけたので入院にさせ免疫抑制剤の点滴と輸血を行いました。

 

輸血による治療はこの危機的状態を脱する手段であり輸血により病気が治るものではありません。

輸血を行い貧血が改善している間に異常な免疫を抑制し自分の赤血球が破壊されるのを止めなくてはいけません。

 

今までも何種類かの免疫抑制剤を使用し反応が見られていないのが心配ですが

点滴で行った免疫抑制剤と新たに使用した免疫抑制剤、そして増量したステロイドが相加的あるいは相乗的に作用してくれることを期待しています。

がんばれ!!はなちゃん

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院長とCHAMP君2017.2.7

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