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タロウ君2015.5.30
13歳のオスのビーグルのタロウ君
27日(水)に元気・食欲がないと来院しました。
いつもはものすごい食欲なの昨日からほとんどご飯を食べないとのことです。
全身チェックをしてみると口の粘膜の色が薄く貧血していることが疑われました。
また飼い主さんとお話をしていると尿の色が濃かったとのこと。
しかも聴診をすると特徴的な心雑音を聴取することが出来ました。
フィラリア症の急性症の大静脈症候群の発症です。
タロウ君は以前はフィラリア症の予防をしていたのですがここ数年は予防をしていませんでした。
この予防をしていない期間にフィラリア症に感染してしまったのです。
大静脈症候群はフィラリアが心臓の三尖弁に絡んで詰まってしまうために起こります。
急に元気や食欲がなくなり、赤黒い血色qを排泄し、呼吸困難になります。
また処置が遅れると多臓器不全をおこし発症後約1週間で死亡してしまう恐ろしい病気です。
治療は手術により心臓に詰まったフィラリア虫体を摘出することです。
飼い主さんに現在のタロウ君の病状を説明し手術の必要性をお話しました。
はじめ手術に対して難色をしめしていた飼い主さんでしたが、このまま治療を行わなかった場合どのような症状がタロウ君に起こるかを説明したところ手術を行うことに同意してくれました。
27日にすぐに入院をし内科的治療を行い全身状態を少しでも良くして置き28日にタロウ君のフィラリア摘出を行いました。
手術の結果18匹のフィラリアを摘出することが出来、絡んだフィラリアにより引き起こされていた心雑音も正常に戻り、尿も普通の黄色い色になりました。
もともと食欲旺盛だったタロウ君は手術後すぐに食事を食べ始め元気も良くなってきましたので
今日、無事に退院をしました。
今後はフィラリアが増えないようにフィラリア予防をしっかりおこなって二度とフィラリアに感染しないようにしてもらいます。
タロウ君、退院おめでとう。
しつけ教室2015.5.23
今日、しつけ教室がありました。
今回は子犬ちゃんを初めて飼う方を対象とした「パピー教室」です。
ワンちゃんはどのように物事を考え、どのように行動するか?
またどのようにしてトレーニングをしてしつけをしていくかなど・・・
訓練士の先生から丁寧にお話があります。
また講義の終わりにはCHAMP君を使ってデモンストレーションもします。
毎月のことですが・・・ちゃんとお利口さんにして訓練士の先生のコマンドに従うことができるか・・・
ママはいつも心配しています。
が・・・CHAMP君はやれば出来る子です。
いつもしつけ教室に来た人からほめられる様な動きをしてくれます。
ママも一安心です。
今回、しつけ教室に来てくれたワンちゃんたちは、お話を聞く限り問題行動もないようです。
今後もお利口さんに育ってくれることと思います。
来月のしつけ教室は6月20日 トイレのしつけです。
職業体験実習2015.5.22
5月19日から21日までの3日間、古佐田丘中学の3年生の生徒さんが職業体験実習に来ました。
今回の生徒さんはなかなかノリのいい子達で
カメラを向けるとピースサインをしてくれました。
今はフィラリアシーズンでバタバタしていてあまり話をしたりは出来ませんでしたが
歯磨きやシャンプーをしてもらいました。
CHAMP君をシャンプーしている時、CHAMP君に「ブルブルしないでね」と言ったのに、
即効ブルブルされて体操服がベチャベチャにされていました。
まぁ・・・・これもトリマーの大変さを知る良い体験になったと思います。
これから色々なことを経験し大人になると思いますが、
将来誇りを持てる仕事について欲しいと思います。
ジロー君2015.5.19
病院の準レギュラー的存在のジロー君が16日に天使になりました。
13歳8ヶ月でした。
ジロー君は生後3ヶ月の頃、交通事故に遭い下半身麻痺になりました。
ジロー君の飼い主さんはこの下半身麻痺になっていたジロー君を引き取り大事に育ててくれていました。
ただ、ジロー君を引き取った際に排尿や排便が出来ず、腹部を圧迫して排尿や排便をさせてあげなくてはいけないとは聞いていなかったので、私が始めてジロー君の診察をさせていただいたときは尿が自然に漏れ出て垂れ流しの状態になっていました。
初めは飼い主さんに排尿や排便の仕方をお教えし自宅でジロー君の介護をしてもらっていたのですが
やはり初めてのことだったので要領がよくわからず変に力を入れ過ぎていたようで、
飼い主さんが腱鞘炎をおこし排尿を行うことが出来なくなってしまいました。
それからは毎朝、私が出勤する時にジロー君を自宅に迎えにいき、病院で排尿や排便を行い午後の診察が終わったら自宅にお届けをするという生活を13年間続けていました。
その間に膀胱結石になったり膀胱炎を起こしたりと何回か体調を壊すことはありましたが大きな病気をすることもなく元気にしていました。
しかし3月の末に下痢と嘔吐の症状が見られ、それから急激に体調が悪化していきいました。
3月末には血液検査で白血球が少し上昇しているのと腎臓が少し悪くなっていましたが点滴をすると腎臓の数値も回復をしました。
ただ下痢は続きエコー検査の結果、腸管が異常に肥厚していたのとこの頃には蛋白質やアルブミンが低下していたことからリンパ腫による下痢・嘔吐・食欲不振と診断し治療について色々提案をしました。
ジロー君の飼い主さんは自然のままにとの考えでしたので対症療法を行い10日からは自宅で看病をしてもらっていました。
16日の朝に排尿をしに自宅に行ったとき体温が下がり反応が弱くなっており、
そしてお昼に小さく鳴いた後息を引き取ったそうです。
毎朝、自宅に迎えに行くのが日課になっていたのでとても寂しいです。
でもジロー君はあの体でよく13年以上も頑張って生きてくれたと思います。
今頃はきっと、天国で楽しく飛んだり跳ねたり走ったりしているのでしょうね。
ジロー君のご冥福をお祈りいたします。
合掌
おつかれさん会2015.5.18
昨日、毎年この時期行っているお食事会を行いました。
この時期はフィラリア検査や予防、狂犬病予防注射で病院は忙しくなります。
またトリミングサロンは暖かくなりサマーカットをするワンちゃんが増えます。
この忙しい時期を頑張ろう&お疲れさんということで「おつかれさん会」を行っています。
今年はイタリアンレストランの「エンメ」さんでランチをしました。
座席は恒例のくじ引きで決めます。
まずは院長の挨拶に続き乾杯です。
乾杯の後は前菜からはじまりコース料理がたくさん出てきます。
毎日、会っているメンバーですが話はつきません。
あっという間に2時間半が過ぎてしまいました。
満腹です。
まだまだフィラリアシーズンは続きます。
ラストスパート頑張りましょう。