和歌山県橋本市 病気や予防、トリミングサロンの専門病院

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ショコラちゃん2020.05.20

12歳10か月のアビシニアンのショコラちゃん
5月15日の朝から元気食欲がないと15日の夜に来院しました。

触診や視診では脱水と陰部の汚れがあり、血液検査、エコー検査の結果、子宮蓄膿症と診断しました。

飼い主さんには子宮蓄膿症の治療は手術で卵巣と子宮の摘出が第一選択肢で、どうしても手術ができない場合は内科的に抗生剤やホルモン剤の投与を行うとインフォームしました。

もともとショコラちゃんは小さな猫ちゃんで2.5㎏しかありませんでした。
そのため飼い主さんは避妊手術を行うことも躊躇していました。
なかなか手術をすることを決断できなかったため、15日、16日は内科治療を行いましたが、16日に再度手術をした場合のほうが完治し再発もないとご説明させていただきました。

16日の段階で、一応手術を18日(月)に実施することになりましたが・・・
17日(日)にもう一度家族会議を開き最終的に決断することになりました。

家族会議の結果、手術をおこなうと決め、18日に卵巣子宮摘出手術を行いました。
手術当日は、衰弱していたこともあり麻酔の覚醒も悪く心配もしましたが、
19日からはウエットフードも食べるようになりました。
まだまだ食欲は完全には回復していませんが、入院によるストレス軽減と飼い主さんの都合により本日退院をしました。

退院おめでとう、よく手術に耐えて頑張りました。

猫の子宮蓄膿症は犬同様、発情後に発症します。
ただ、猫ちゃんはワンちゃんよりも避妊手術を行っている割合が高いので、
犬の子宮蓄膿症ほどよくある病気ではありません。

また生後6か月までに避妊手術をおこなうと乳腺腫瘍(乳がん)の発生を91%、1歳までに行うと86%減少することができます。

子宮蓄膿症や乳腺腫瘍の予防のためにも早期に避妊手術をすることをお勧めいたします。

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