和歌山県橋本市 病気や予防、トリミングサロンの専門病院

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夜セミナー2020.01.22

昨日夜」セミナーに行ってきました。
今回は救急シリーズの最終回です。
「産科救急」です。

産科の救急、
まずは正常の妊娠期間は犬で58~65日、猫も58~65日です。
(63日±4日)

一般的に犬は安産の神様といわれていますが…それは中~大型犬の場合です。小型犬では難産になることが多く68%と言われています。

難産になりやすい犬種は小型犬や短頭種です。
チワワ、ポメラニアン、パグ、ボクサー、イングリッシュブルドック、フレンチブルドック、シーズー、狆、ボストンテリア、スコティッシュテリア、などです。

難産の判断

妊娠期間の延長(68~70日)、分娩兆候がない(体温低下から24時間以上、1次破水から2~3時間経過)

分娩できない(胎膜・胎仔がみえている、2次破水、前の胎仔分娩後2時間以上経過、緑色の液体)

胎仔の異常(死亡、過大、失位)母体の異常(疾患、骨盤異常)

これらの場合はすぐに来院し処置が必要となります。
難産の原因は母体によるものが75%(微弱陣痛や子宮無力症)、胎児によるものが25%(胎児の失位、過大胎仔、奇形7胎仔)です。

難産の時陣痛促進剤などの内科的治療での成功率は27.6%で、内科で対処できない場合は帝王切開必要となります。
帝王切開での新生児の死亡率は22%、母体の死亡率は1%と言われています。

小型犬大国の日本においてお産は難産になるリスクの高くなります。
かわいい我が家のワンちゃんの子供が欲しいとは思いますが・・・
帝王切開になる確率がとても高いので、交配をするときはよく考えて行ってください。

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