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ふつお君2012.04.06
自宅の猫のふつお君です。
3月8日に健康診断のため血液検査をしました。
以前に膵炎になっていたので、
元気も食欲もあるのですが念のために膵炎の検査を行いました。
膵炎の検査は今まで有効な物がありませんでしたが、
今は外注検査で膵リパーゼ免疫活性検査にて膵臓疾患を調べることが出来るようになっています。
ふつお君は8日の検査で正常値の2倍の結果でした。
今回の検査では正常が3.6μg/L以下のところ3.7μg/Lまで回復していました。
猫の膵炎の特徴は①慢性膵炎が多い。 ②肝臓や腸の炎症性疾患と関係がある(三臓器炎)
③非特異的な症状しかみられないことや外見上無症状なことが多いです。
治療は膵炎自体に対する治療は少なく、嘔吐や食欲不振などの消化器症状や腹痛などの痛みに対する疼痛管理や点滴などの支持療法と、
胆管肝炎や炎症性腸症やDICなどの併発症に対する治療が主体となります。
膵炎の原因は不明のことが多く、また慢性膵炎になると無症候性であったり、軽度の嘔吐や食欲不振や腹部疼痛のためなかなか診断がつかないことが多いです。
ただこの様に軽微な症状であっても膵外分泌不全や糖尿病を併発することがあるので長期にわたり治療や検査が必要になります。
ふつお君もまだしばらくは治療が必要になりますが、長生きしてもらうためにはしょうがないですね。
嘔吐や食欲不振がたまに見られた場合は慢性膵炎の可能性もありますので検査をすることをお勧めします。