和歌山県橋本市 病気や予防、トリミングサロンの専門病院

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ゴン太君2012.03.31

 3歳のプードルのゴン太君です。
今日、2回目の退院をしました。
DSC09909.JPG

2回目・・・・
厳密に言えば・・・当院では2回目の退院です。

2月10日、当院が休診中にゴン太君は左股関節脱臼となり他院で整復・入院を行いました。
無事、退院した後・・・
今度は3月17日右股関節脱臼になり来院しました。
来院時のレントゲンです。
痛みのためかなり体軸がゆがんでいますね。

DSC09912.JPG

緊急入院を行い麻酔科にて非観血的に股関節脱臼を整復しました。
そのレントゲンです。
DSC09913.JPG

股関節脱臼整復時には通常テーピングを行い再脱臼を起こすのを防ぎます。
ただ股関節の構造が先天的に異常があるときにはテーピング中や安静時にも再脱臼を起こしてしまうことがあります。

なので、テーピングの後にもレントゲンを撮影し脱臼を起こしていないかを確認します。
ゴン太君もテーピング後にレントゲンを撮影し整復できていることを確認しました。
DSC09914.JPG

その後自宅では安静が難しいとのことだったので5日間入院を行い退院の予定でした。
退院時にレントゲン取り脱臼を起こしていないか確認して帰宅してもらう予定でしたが・・・
レントゲン検査の結果、病院でも安静にすることが出来ず再脱臼を起こしていました。
DSC09915.JPG

再度、麻酔をかけて整復しテーピングし安静を条件に一度退院となりました。
退院1週間後、整復できているか確認・・・
残念、またはずれています。
今度はずれたら手術になりますと飼い主さんに説明し、再々整復を行いました。

ただ今回、テーピングにより皮膚がかなりただれていたことと、
通常の股関節脱臼だと頭背側脱臼が多いのですが、
ゴン太君の場合通常とは違う尾側・腹側に脱臼を起こしているので
従来の固定方では逆の力が股関節に加わってしまう可能性もあり
無固定で安静にすることにしました。

そして、入院中に再脱臼を行うことなく無事に今日退院となりました。
ただ・・・不安が一杯です。
どうぞ・・・お家に帰ってからも安静にしていてくださいね。
テーピングを行った場合2~3週間でテーピングをはずしリハビリを行います。

ゴン太君も2週間再脱臼を起こさなければ徐々にリハビリ開始になります。
あとは・・・
祈るばかり!!頼みますよ~~~自力で治してくださいね!
でなければ手術ですよ~~~!!

股関節脱臼
発生原因:交通事故や高所からの落下など大きな外力に起因することが多いです。
非外傷性原因としては筋張力が低下するようなホルモン失調や筋肉が過伸展する筋炎や脳疾患のばあいもあります。
また滑りやすい床や階段での昇降・落下、犬同士のじゃれあいや闘争などによる過度のl負担増加
レトリバー種、ブルドック、柴犬、コーギーは先天的要因を持っている場合があります。

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